mina’s blog

二児の母。アメリカのユタ州/コロラド州で応用行動分析(ABA)を駆使して国際認定行動分析士(BCBA)、ユタ州認定行動分析士(LBA)としてアメリカをベースに活動中!ユタ大学特殊体育修士号。フロリダ工科大学ABA 大学院コース終了。問題行動児大好き🌱 minafujiwara42@gmail.com 

応用行動分析 先回りの術👺

さて、私の事例には必ず「先回って環境を設定する

と言う私の企みが入っています。

私こう言うの、大好きなんです❤️

性格的にただ単に「待つ」って言うのとっても苦手で、常に攻めたり仕掛けをしたりしてたいんです😅

旦那さんにもいつも「みなはガツガツしてる」

って笑われます 爆

そんなつもりはないんですが。

でも、最近は年もとったし「引く」事も覚えました👍

それで、話を戻します。

応用行動分析でとっても重要なことの一つが

「先回りの術」なんですよ!

(これは私が名付けたので、ABAの言葉ではないです😅)

でも、先回りなんですよ。

英語で言うとantecedent (アンテシーデント)です。

前にも何度か書いた、こっち(大人)の行動が子供達の行動によって動かされている、

って言うのはやっぱり こう子供達にとって

フェアーじゃないと言うか。

私がその子だったら、怒る前に教えてよっっ!

って思うかも。

なので、先回りをして覚えやすい環境を作ってあげると、こっちも

「環境設定しましたけど🤓」

って少しいい気分になれる👍

 

前回の「3回言わないと。。。」で書いたピート法(私がネーミングしました😅)は先回りの術です。

トークンの設定も先回りですね。

ABAの療育はかなりの割合で先回りを使っています。

 

この先回りは実はめっちゃ大変な時もあって、何でこれにしちゃったんだろう〜〜って思う時もあるんですが😅

これを継続する事で確実に後から楽になる!

トークンを教えた時も、その時は非常に大変なんですよ。

作るのにも時間がかかるし、スタッフトレーニングも大変。

新人のスタッフが連続で来ると、

トークンとは?

と言うところから始めないといけないし、

何度も私がやって見せないといけないし、

などなど。

でも、大体数週間から一ヶ月で成果は見えてくるし、そしたらこっちのもん!

で、また次のステップに移行するんです。

やっぱり何かを教える時、いかに効率よく学ぶ環境を用意できるかで成果は格段に違ってくる!

 

で、簡単な先回りの術としては、

お店でブーたれないと言う行動を学ぶとすると。

とってもいい例がこれ

↓↓↓

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これは、Trader Joe’sと言うお店の店内なんですが、黒板が設置してあるんです。

これはレジの先にあって、ベンチも横にある。

これって凄い先回ってると思いません?

大体子供がギャーギャー言うのはレジの長い列で待ってる時やその横にあるキャンディー🍭が欲しい時です。

こんな完璧な場所に黒板があったら、

「ママここでお金払う間、あそこの黒板でお絵かきしてていいよ^_^」

って言うじゃないですか!

そしたらキッズはこうやって落書き大会をする。

そんな事をしている間に、レジが終わって、

「美味しいおかし買ったから、車の中で食べようか😊」

なんて言っちゃったら、

「はーい😆」

って言ってさっさとチョークをしまって車に移動できるじゃないですか!

この黒板とお菓子は先回りですね。

だって、これなかったら私の人生悲惨です。

先回りの術は、子供が失敗する前に成功するように準備をしてあげる事なんです。

そして、もう一つ大事なのはある程度 理解力が付いてきたら、自分で先回れるように教えてあげる事なんです。

何でって、ゴールはママの先回りなしに、いい子でいられること ですよね。

なので、ママの術は早い事 子供達の術として伝承してあげないと、いつまで経ってもママが大変です😌

会社でも学校でも同じです。部下や生徒にいつまでも素知らぬ顔してこちらが先回りばかりしていると、「先回りがないとできない」

と言う現象になってしまいます。

なので、例えば猫のピートも(「3回言わないとやらない」の回)、

これを一生続けるのが目標じゃなく、

これをステップに少しでも早く「一人で出来るようになる事」が最終目標なんです。

少しづつこれらの手助けを減らして行く方法が沢山あって、その環境や子供達のレベルに(合わせてこれもまたうまく調整しながらやって行くと、自立できるようになるんですね。

この減らして行く方法も後で書きますので、乞うご期待✨

 

と言う訳で。

これにて👺