mina’s blog

二児の母。アメリカのユタ州/コロラド州で応用行動分析(ABA)を駆使して国際認定行動分析士(BCBA)、ユタ州認定行動分析士(LBA)としてアメリカをベースに活動中!ユタ大学特殊体育修士号。フロリダ工科大学ABA 大学院コース終了。問題行動児大好き🌱 minafujiwara42@gmail.com 

褒めるのか叱るのか。

「褒めて育てる」が一人歩きし始めた頃、思ってました。

褒めるだけでいい訳ない😅

でも、叱るだけでもいい訳もない。

最近は日本でも虐待が大分問題になって、本当心が痛い。

いつも思うんです、「私、日本で助けられることあるかもしれない」って。

そう言うと決まって旦那さんが、「みな、やりなよ。」って言うんです。

 

それで、すみません、ちょっと話し逸れるんですが。

ある日 私が日本で行動分析で沢山の人を助けたいって言う事を私の大好きなお姉様に言ったら、別の素敵なお姉様を巻き込んで、一緒にランチすることになって。

近くの美味しいベトナムからテイクアウトでお昼ご飯食べながら、私のやりたい事を情熱ムンムンしながら話したんです。そしたら、

「ブログやりなさい😊」って優しく龍🐉のように言ってくれて、それで始めることのなったんですが。

それで始めたのが2週間前。で、昨日言われたんです。

「ブログにみなさんの連絡先付けた方がいいよ。」って。うわぁ〜〜、さすがお姉様方❤️

なので、メールアドレスを付けますので、直接連絡してみたいわ、何て思った方はお気軽に連絡下さいませ。出来るだけお返事をするようにします! minafujiwara42@gmail.com

今、ブログ始めて約2週間です。ホントまだまだ何ですが何とかもう少しで総ヒット数が2000件行きそうです!!!頑張ります💪💪

 

それで、、、話しを戻します。

なんで「躾」だったはずの教育がいつの間にか虐待と化していくのか。

私が勝手に行動分析っぽく言うと、

いい行動を伸ばそうとしているのかな?

それとも今目の前で起きている行動を止めさせようとしているのかな?

です。

ある一定の行動を止めさせそうとする行動のみをあり得ないくらい繰り返していると、大体それは虐待になります。

例えば、子供が駄々をこねて言う事を聞かない。

なので「ダメーーー!!」

と言うから始まって、言葉で言っても分からないならと、大人の行動が一段階上がってひと叩きする。

それでも子供が駄々をこね続けると、また大人の行動が一段階上がってふた叩きする。

それでも子供が駄々をこね続けると、また大人の行動が一段階上がって怒鳴り散らし、連続で叩いたり、異常な暴力に発展する。

恐らくこんな感じなのかなと思います。

それでは。その大人の行動を見てみると、

「駄々をこねる」を起点に、それを止めようとする大人の行動が始まる訳です。

駄々をこねないような環境設定をする前に子供の「駄々をこねる」が始まっちゃうので、大人の行動が子供次第になっているんですね。

「駄々をこねる行動」を止めさせられた子供は、「駄々をこねる」を一旦は止めます。

それで「ダメーーーー!」や「やめなさいっっ!」が効果的なように見える。

だって、駄々こねていた子が、黙ったんですから。

ただ、問題は駄々をこねないでその子が欲しい物を得る方法を教えたかな、って事です。

あれ???教えてない!

 

例えば、サザエさんでカツオはいつも同じ方法で怒られます。同じ方法なんですよ。

大概、カツオがやるべき事をしていないか、余計な事をしでかしてる。波平さんはこれを叱る。「何でお前は〜〜なんだ!」と。

それが頻繁に出てくるのに、前もってカツオが成功するような環境設定はほぼしていない。

って事は、その方法は効果がないのに毎日使って、挙句の果てには、カツオったら全然懲りてない🤣学校の先生も波平さんも早く別の方法でカツオに教えてあげないと!っていつも思うんです。

アンパンマンバイキンマンも一緒です。

アンパンチばっかりやっていますが、バイキンマンは一向に懲りる様子もなければ、仲良く遊ぼうともしません!

アンパンチ効果なしです🤛

アンパンマンがすべき事は、パンチじゃなく、「良し」とされる方法を教えてあげる事だと思うんです😆

 

この二つの例からも分かるように、応用行動分析ABAでは、

『駄々をこねるのをやめさせる』事ではなく、

『駄々をこねなくて済む方法で、尚且つ駄々をこねるより少ないか同じくらいのエネルギーで、しかも駄々をこねていた時に得ようとしていた物や事が手に入る方法』を探して、教えます。

 

叱ったっていいんですが、叱る事自体に効果がないなら残念です😅

BCBAがプランを立てる時、「叱る」のようにその行動をやめさせる に力を入れる時は、

1、危ないことをしでかした時

2、法律違反のことをしでかした時

3、自分や他人に危害を与える時

これららはいち早くその行動をやめさせなければいけないので、相当気をつけてそのやってはいけない行動を止めるように全力を注ぎます。

それと重要なのは、その特定の行動は出たときは毎回必ずその行動を止める努力をする事。

今回はいいか、はありません。毎回必ずがポイントです。

これはあくまでも、BCBAが沢山の検査や記録を分析して、親御さんとも話して合意の元で行います。

ではいつ褒めていつ褒めないか。

『褒める事』と『行動を改善する事』は必ずしもイコールではありません

「褒める」を使う時は、「褒める」と言うこちらの行為でそのある特定の行動が良くなると裏付けを取った時に使います。

いっつもかっつも使っていません。😅

ただ、人間は大概はにいい注目、或いは自分が心地いいと思える程度の注目を与えられると、その行動が伸びます。

なので、私達BCBAは注目を貰いたいが為の問題行動なのかと言うことも分析します。

子供は普通は親や近い大人のいい注目を得ようとします。

なので、そう言う時は出来た時に沢山褒めてあげます。

それでも稀にそうでないケースもあります😅

例えば私のクライアントの中にこう言う子がいました。

その子は、虐待のある家庭で育ちました。

お父さんが物凄い行き過ぎた厳しい人で、お母さんは物凄く静かで発達障害もありました。

そんな家庭で長く育てられたその子は、先ず言葉の障害になりました。何故なら、何か言おうもんなら、お父さんに激怒され、しかも何か話す時にはお父さんの許可が必要だったのです。その様な繰り返しの経験の中で言葉を「発する」という事自体に恐怖を感じて話さなくなってしまいました。

ある日、その子は州の機関に保護されあるエージェンシーが提供した安心な家庭で過ごすことになりました。

その子は、何週間も言葉を発せず、質問には頷くか、首を振ると言う行動だけでコミュニケーションを取っていました。

ある時、その子が何と自ら言葉を発したのです!!!

私達 大喜び!!

褒めまくりました。

ところが、それ以降自ら言葉を発することはなくなってしまったのです。

え〜〜何でなの〜〜😢😢😢

 

色々調べて、検査(アセスメント)や記録(データ)を取ったりし直して、分かっちゃったんです🤩

褒められたくなかった!!

でも、自分が出来たことにはあるある程度知って欲しい。

なので、それ以来その子が出来たことには

「出来てるね」

とだけ言う。

それを繰り返していたら、褒められても黙らなくなりました。

なので、褒めるのか叱るのかと言うのは、その子、周りの環境、今までの環境など色々考慮してと言うことになります😅

 

なーんて 偉そうに言っていますが、先日のフログで上げたように。。。

私も子供達をがっつり怒って酷く反省しました。

子育てしてたら、怒んない叱らないなんてありえません😅

適度に力を抜いて、ストレス溜めないが一番かもと思います。

この話題はまたいつか書きますね😆

See you tomorrow 👋

minafujiwara42@gmail.com