mina’s blog

二児の母。アメリカのユタ州/コロラド州で応用行動分析(ABA)を駆使して国際認定行動分析士(BCBA)、ユタ州認定行動分析士(LBA)としてアメリカをベースに活動中!ユタ大学特殊体育修士号。フロリダ工科大学ABA 大学院コース終了。問題行動児大好き🌱 minafujiwara42@gmail.com 

ラブアタック作戦💕💕

もー 本当にヒドイ暴れようでした。

蹴る、おもちゃを思いっきり投げる、かじる、抓る、物凄い勢いで叫び続ける、泣く、唾を吐く、叩く。

これが毎日です。

 

当時、一日2時間 週2回私がお宅に行って色々なスキルを教える「セッション」(家庭教師みたいな事)をしていたんです。

例えば、算数、英語、掃除の仕方🧹、時にダンス、話し方、読み方、書き方などなど。

 

暴れるような行動がひどくなってきたのは大体年が明けた頃からだったでしょうか。

この暴れる行動が始まってから、色々やってはみたんですが、どれもほぼ効果なし。

例えば、

言葉で言う。

-「止めなさい」や「やめなさあぁい!!!」など。

- 物を取り上げる+言葉で言う。「おもちゃを投げるなら遊ばせません!」

- 叫び続けていても反応しない。

などなどをしてみました。

効果がないので、やっぱり記録(データ)を取んなきゃダメだと思って(データを取るのはABA行動分析の基本です。)2週間、データ取りました。

そしたらなんと、週2回2時時間毎のセッションで約370分 暴れていました。

ほぼ80%は暴れていました計算になります。

うわっっ!!!

ひどいひどいとは思っていましたが、実際データ取ってみるとやっぱり、ヒドイ。

どうしたもんかと。

取ったデータとにらめっこしてあれこれ分析をしてみると、

 

分かっちゃったんですよ、恐らくなんですがね🤩

 

一つは、お母さんからの注目。

もう一つは、運動不足🤣

 

「注目」って言うのは結構厄介で、注目あげてても悪い子するときはするんですよ。

何でかと言うと、その子にしてみたら「違う注目」が欲しいって事がよくあって。

 

そんな事を考えていたら、

確かにセッション中はお母さんとは別の部屋にいたしな。

私の注目じゃ全然ダメみたいで。

ですよねー、お母さんの愛の方がよっぽど素敵。

 

そして、冬だったから、プールも行ってなければ、散歩すら行ってない。

確かに夏はほぼ毎日プールで泳いでたし、簡単な山登りもしてたし。

 

と言う訳で、その子のお母さんと話して

名付けて「ラブアッタク💕💕」

をする事にしました❤️

それからはお母さんがいるキッチンでお勉強をする事にして、10分くらい置きにお母さんに「○○(子供の名前)〜〜❤️❤️!!」って言ってハグをしてもらい、その後直ぐにその場を去って貰うと言うのをしました。

それとその子が、お母さんの注目を得る為に何か行動を起こしたら(例えば、お母さんを見続ける、お母さんに話しかけるなど)、その時もお母さんが

「○○(子供の名前)〜〜❤️❤️!!」っと言ってハグをしする。

そしてセッションの終わりにはゆっくりお風呂に浸かる🛀

日本なら当たり前の「湯に浸かる」

ですが、アメリカではシャワーが主ですので。

「湯に浸かる」は少しでも体全体に刺激を与える為に試したので、運動とは違いますが、

丁度真冬で中々外に出られなかったので少しでも水泳に近い何かと考えた末の苦肉の策です。

 

しかし凄い方法を考え付いちゃったもんです。

愛に満ち溢れたほんわりしたセッションになりました❤️

 

そして、このラブアタックを💕💕始めてからも毎日 記録を取り続けました。

 

2週間後。。。

 

何と2週間で370分だった大暴れが、次の2週間はたったの17分に激減!!!!

 

「暴れるのを辞めなさい!」とは一言も言わずして、顕著に進歩が見られました🙆🏻‍♀️

 

それからは、冬でもきちんと防寒をして頻繁にお散歩に行ったり、山へ上がってスキーをしたり(私が教えました。このお話はまた後程。。。)、冬でも室内プールに連れて行ったり、大分アクティブに動いて貰いました。

 

 私達大人も適度な運動が必要な様に、子供達も運動しないと(と言うか大人よりもっと頻繁に)ムズムズしたものが発散されず、ブーたれる原因になりますよね。

 

ラブアタック💕💕をしていても、きちんとセッションもしました、と言うかもっともっと効率よくお勉強などができました。

 

このケースは本当に嬉しかったんですよ。

久々にお母さんと子供さんのいい笑顔が沢山見れたし、こちらもキリキリしなくて良くなったし😊

 

あー楽しかった🤩

 

それではまた明日👋