mina’s blog

二児の母。アメリカのユタ州/コロラド州で応用行動分析(ABA)を駆使して国際認定行動分析士(BCBA)、ユタ州認定行動分析士(LBA)としてアメリカをベースに活動中!ユタ大学特殊体育修士号。フロリダ工科大学ABA 大学院コース終了。問題行動児大好き🌱 minafujiwara42@gmail.com 

お迎え。

f:id:minafjwr:20190427141517j:image

 

数ヶ月前から、お父さんがセンターにお迎えに来ていたんですが、何故かお父さんを見ると「やだー!!」と言って騒ぎまくるんです😱

 

お母さんに聞くと、家ではとっても仲のいい親子。

 

何でだんだろう。。。

 

お父さんはその子の反応を見て、とっても悲しそう😢

 

家にも行ってみました。

 

お母さんの言った通り、家ではとっても仲がいい!

特に問題がない様に見える。

 

うーん、どうしたもんかなーと。

 

色々考えて分析してみたんですが、恐らくそれは「環境の違い」と言うだけで行動が変わっている、英語で言うとbehavior contrast と言うんです。

 

これは、例えば、家でお母さんが「お片づけしなさーい!」とっても口答えばかりしてしないくせに、保育園や学校では先生の「お片づけの時間ですよー!」にはしっかり従っている、と言う行動のことで、この場合は俗に言う「外面(ソトヅラ)が良い」ですね。

 

この私に事例の場合、内面(ウチヅラ)がいい?

 

もしそれが理由だとしたら、ちょろっとお父さんが来た時の環境を変えてみたらその子の行動変わるかな、と思って やってみました😆

 

名付けて

お菓子で釣る

 

🍭😅😆

 

作戦は、

1。先ずお父さんには車の中で待機してもらいます。

2。予めお父さんにキャンディーを渡しておいて、その子が車に中に入ったら、褒めちぎってキャンディーをあげる。

3。スタッフと私で、「お父さんどこだろうね〜?」と言って椅子の下などを探すふりをして、外に連れ出し、

4。お父さんの車🚗どれ?なんて言いながら車に近づき、

5。「わ〜〜!お父さんいたね〜〜😆!!」と言って、車に入ったら、お父さんにキャンディー🍬を渡してもらう。

 

でした。

 

ところが。ところがですよ。

 

 

1〜4までは完璧。予想通りバッチリ👍

うまくいっていたんです。

 

車に🚗近づくと、運転席の横の側の窓に何か張ってある。

 

❓❓❓❓❓❓

 

もう少し近づいて見てみると。。。

 

◯◯ (子供の名前)、

おかえり〜〜‼️

 

と書いた紙がっっっ😍😍😍

 

うわわわわわ〜〜🤩🤩🤩

 

スタッフと私、超感動して涙出そうじゃないの〜!!

 

お父さん、ナイスううう!!!

 

で、

最後の5。完璧です。

 

「お父さんいたぁぁぁ!!!」

 

と言ってた、車から出てきたお父さんにビックリハグですよ!!

 

お父さんも涙ぐんでて❤️🧡💛

 

お菓子で釣る作戦は大成功です👍

 

で、これで終わりにならないのが応用行動分です😌

 

ここから、お菓子なしを目指します。

 

翌日。

 

今度は、お父さんに車から出てて貰って、センターの出口より少し先の所で待っててもらいました。

キャンディー🍬は一応準備。でも、その子が欲しがったらあげましょう、と言うことにしておきました。

 

いざ、お迎えの時間。

 

前日のプチ隠れんぼがよほど楽しかったらしく、その子は「お父さんはどこかなーー♥️」と既にウキウキ。

 

昨日とは違う所にいたお父さんを見つけで大はしゃぎ!

 

キャンディー🍭は、、、

なしっっっ✌️

 

そして、その次の日。

普通に他の親御さん達と同じ様にお父さんにはセンターに入ってきてもらってのお迎え。

 

はい、大成功✌️✌️✌️

 

応用行動分析(ABA)で誤解されがちな「物で釣る」作戦はあくまでも取っ掛かりとしての作戦にすぎません。

いち早くその「物」がなくてもできるようになって貰うのが最終ゴール🥅です。

 

この作戦、3日で終結です👏