mina’s blog

二児の母。アメリカのユタ州/コロラド州で応用行動分析(ABA)を駆使して国際認定行動分析士(BCBA)、ユタ州認定行動分析士(LBA)としてアメリカをベースに活動中!ユタ大学特殊体育修士号。フロリダ工科大学ABA 大学院コース終了。問題行動児大好き🌱 minafujiwara42@gmail.com 

風船🎈

今回は短めに、風船の話題です✨

 

アメリカでは学年によって

「カレンダーの時間🗓」って言うのがあるんですね。

これは、今日は何月何日で、季節は、天気は、などなどやるんです。

私がやるその子のレベルを測るアセスメント(検査)の項目でも、年齢によって「日にちが分る」「曜日が分る」など入っています。

とっても楽しいい時間です。

先生が前に立って、大体どこの学校もこんな感じでやるんです。

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https://kindercraze.com/summer-book-study-guided-reading/kindergarten-classroom-calendar-routine/


うちのセンターでも同じようにカレンダーカレンダー🗓の時間があるんですが、

このクラスでは風船🎈を使って、その日の天気やらを風船に書いて膨らまして教室内で飛ばして皆がそれを見てキャッキャキャッキャ言うという流れなんです。

 

この子はその風船が毎回欲しくてしょうがない。

順番で風船を持てるんですが、その子は毎回必ず自分が一番先にその風船を持ちたいし、持ったら返してくれない

 

数週間くらいでしょうか。

風船に向かって走り出した瞬間、スタッフが止めると言う(response block)方法をしていたのですが、どうにもよくならない。

 

毎日ですから😅

 

そして、風船が取れなかったら、この世の終わり並みに叫びまくり、床に転げまわる😱

 

どうしたもんかと思っていたんです。

 

それで、

 

 

決めました👍

 

風船で遊べる時間をもっともっと増やしました👏👏

 

何でか!!!

 

それは、「風船を貰えなくて叫ぶ」と言う行動があって、その「叫ぶ」と言う行動を下げようとすると言う事は、叫ばないようにする方法を教えていないと言う事になります。

 

言い換えると、風船を取り上げて、もうその子に風船を見せない様にしてしまったら 確かに「叫ぶ」行動は見えなくなりますが、その子は叫ばない方法を教えてもらえないと言う事態になってしまう。

 

きっとこの子は、風船を取れなかった時点でこの世の終わりだと思っていたはずです。

「もう一生、風船は貰えないんだぁぁぁぁ!!!」

と思っているに違いありません。

そうでなければ、そんなに叫ぶ必要がないからです😅

 

なので、名付けて「風船」と言うプログラムを加えました

そのまんまかっっっ🤣

 

その方法は、私が風船を持って5秒数えます。

その子が5秒待っていられたらトークンの星が一ポイントもらえます(1ポイント)。

で、次はその子の番。その子が5秒数えている間、手に風船を持って(持つだけ)いられたら1ポイント。そして、また次は私の番。どいう風にそれを35回。

 

35ポイント貰えたら、晴れて風船で遊べる!!!

 

これを繰り返していたら、カレンダーの時間に風船が取れなくても叫ばなくなりました🙆🏼‍♀️(Abolishing Operationの効果を利用しました。)

 

だって、その「カレンダー🗓の時間」

に必死になって風船を取りに行く必要がない、と学習したんですね〜👍👍

 

その子から風船を取り上げれば取り上げるほど風船の価値が上がる。(EO)

たくさん風船と触れ合えば触れ合う程、「風船」の価値は下がる。(AO)

 

なので、ある特定の状況下での固執軽減できました、と言う結果です✨✨✨

 

どうせ言葉ていったって理解してもらえないんだから、こちらが環境を作ってあげて、物事は流転してるんからいつかまた貰えるから大丈夫 と言う事を教えていかなければいけないんですね。

 

5秒からスタートしましたが、20回目くらいからは10秒で2ポイント、15秒で3ポイントと言うふうに少しずつ待つ時間を長くすることもできたんです!!

 

これは、私が自分のポリシーとして持ってクライアントの行動指導プログラムを作っている事にうちの一つで、ある特定の行動を下げる、若しくはなくそうとする事に重きを置くのではなく、その代わりになる行動を上げることを重点にしているんです。

 

例えば。

 

レジにあるお菓子。

あれは、完全にお店のビジネスですよね。

バッチリ子供の目線に小さくて安いお菓子を置いてある🤩

そうすると、レジ待ちで

子供「ままー、これ買って~!」と言う。

ママ「ダメ!」

子供:泣く😢

ママ「モー分かった分かった!」

と言って買う。

Negative Reinforcement 

 

何と賢いビジネス!!!

 

ママの行動は、この子の「行動を下げる」事に集中した方法です。

でも、この子は「駄々をこねてお菓子を買ってもらう」以外の方法は教えてもらえていない。

ので、

恐らくお店に行ったらまた同じ行動をする可能性がありますね。

 

では、どうしたらいいか。

例えば、

レジに行きそうな時点で、飴を上げる🍬

始めから何も買わない事を約束する✊

別のお菓子を予め選ばせておく🍡

駄々をこねないでいい子にしていたら車に行ったら〇〇あげるよ、と前もって言う🚗

お店に行く前に腹いっぱい食べさせる🥩

駄々をこねないで、ナイスに「まま、このお菓子かってちょうだい」と言わせる☺️

 

などなど他にも方法は沢山ありますが、ざっとこんな感じ。

「いい子にしていたら〇〇あげるね」の方法は、本当にいい子にしていたら必ず〇〇を上げないと、子供からの信頼関係が崩れる恐れがあります。

 

どんな行動にも理由があります。

その行動の前後にその行動を引き起こしたりその行動をまた起こさせる原因があります。

 

それさえ分かっていたら、子育て人生結構楽になります。ホントホント💚💛

 

行動自体が一緒でも理由が違う事もあります。

この話はまた別の機会に、私の気が乗ったら書いき終えてアップします👍

 

それでは、今日はこれにて🙇🏻‍♀️

 

結局長くなってしまった。。。