ご褒美と罰の共通点😊
今日は、人気のご褒美と罰の話題です^^
何かを指導する時、
できたらご褒美
悪いことをしでかしたら罰を与えて
「いい事」と「悪い事」に差を付けて教えますね。
私達 人間が社会で生きて行くための術を教えてるいい方法だと思います。
それを応用行動分析的に言っちゃうと、
ご褒美とは、その行動をもっと伸ばしたい時⬆︎⬆︎⬆︎に使う方法。
罰とは、その行動を止めたい或いは減らしたい/少なくしたい時⬇︎⬇︎⬇︎に使う方法。
これの例は「スピード違反切符を劇的に減らす方法。」でもご紹介しました。
それでは、ご褒美と罰の共通点は何でしょうか?
褒めると罰に共通点があるんです!
それは、どっちも ある特定の行動が起こった後のこちら側の行動だと言う事です😊
例えば。
会社で上司に褒められる(ご褒美)のは、部下がいい事をした時で、
怒られる(罰)のは仕事で失敗した時です。
どっちも部下の行動次第で、上司の行動が変わるんですね。
親子も同じで。
子供が言う事を聞くと褒められて(ご褒美)、
言う事を聞かないと叱られる(罰)。
子供の行動次第で、親が子供を褒めるか叱るかが変わる。
と言う事は、どう言うことか。
上司も親もハラハラして仕様がない!!!
だって、部下や子供が何をするかによって優しくなれるか、叱らないといけないかが変わるんですから😅
大体の「躾」に区分される方法は同じかもしれません。
私達行動分析士(BCBA)がやっている療育の殆どは、こちらで予め環境設定をしてこその療育で、躾ではないんです😊
なので、その特定の行動が起こることを想定して、素知らぬふりで色々やっているので、相手の行動の凡その予測は付くんです。
大外れの時もありますし
予測できない時もあります。
それでも、出来る限りの想定内を用意するのでそんなに腹立たないで、落ち着いて対応できるんです。
例えば。
この子は、集団行動が全くできない子でした。
数分もしたらぎやぁーぎゃー騒ぎまくる。
褒めようが、笑おうが、こちょがそうが効果なし!
終いには、怒った時に落ち着く方法まで教えちゃったんですが、それも結局はその子が起こった後の行動で、結局は叫んでる。
で、どーしたもんかと。
周りのスタッフは「きっと無理だよ〜」と最初から諦めモード全開だったのを完全に振り切って、トークンエコノミーと言う方法をやる事にしました。
「トークンエコノミー法は、クライエントの特定の行動を増やしたり強化するためにトークン(代理貨幣)と呼ばれる報酬(ごほうび)を与え、報酬が一定の量にたまったらより具体的な報酬を与える方法。(http://www.counselorweb.jp/article/441340500.html 参照)」
です。
😅😅😅
日本語難しひ〜〜💦💦
代表的な例が夏休みのラジオ体操のカードですね、、、って書こうとして、これはもしや熟女熟男しか分からないですよね、例を変えます。(笑)
ポイントカードやマイレージです。
ある特定の行動に対して小さいご褒美(1ポイントなど)が貰えて、最終的にある一定のポイントが溜まると大きなご褒美交換できるシステムです。
これのもっと可愛い版を我々よく使っておるんです。
その集団行動できない子は、自発的に話せる文章は2〜3くらいしかなく、話し方もかなりギコチナイ。
目に付く素敵な物に時間場所無関係に飛び付く行動が多発していて、常に目が離せない。
書くのも相当苦手で、年齢的に相当の遅れがあります。
で、色々観察してデータ収集と分析を繰り返した結果、トークンエコノミー決定です🤩
その日から、何かgood jobな行動をしたら可愛いトークンが一つ貰える。
これは例えば、ちゃんと椅子に座る、挙手をする、皆んなと一緒に何かをするなどなど。
それで、10個溜まったらiPadで好きな子供の動画を2分見れる事にしました。
それがなんと、全然全く効果なしっっ😅🤣
落ち込みます。
でも、めげません。
なぜかを探りました。
で、分かりました!!!
それは、10個good jobな行動になるまでに果てしなく時間がかかっていたんです🤣🤣
だって、できないんだから!
そうだった!できないんだった!
それで、トークンを30個に増やして、トークンを貰える機会をもっともっと細かく増やしました。
1、何かgood jobな行動をした時と
2、約5秒間座って要られた時
(BCBAの試験を控えているアナタ、これは何と言うスケジュールでしょうか?これはFR1 mult VI5 secですよ。試験勉強頑張って!)
これだと、あり得ないスピードでトークンがゲットできる!
その子も、あれよあれよという間にトークンを30ポイントゲットして、大好きなiPadを2分間見れる切符を手に入れました!!ナイス!!!
これはご褒美か罰か。
これはご褒美で、その子の行動次第でトークンがゲットできるかどうかが決まります。が、大きな違いは、予めこちらが用意した環境内でのご褒美だと言う事です。
と言う事は、「できるようになる」事を前提に予め設定された環境を提供してあげた結果なんです~~!!
これが、先回りの一つの療育の方法と待つ躾の違いなのかな。
なので、このトークンエコノミーと言う環境設定自体はご褒美でも罰でもないんです。
先回りです 笑笑
この先回りの方法は後でまた詳しく話すとして、
何はともあれ、このシステムに乗って、この子はどんどん30ポイントを獲得して、楽しくなっちゃったんですね。
スタッフはこれをやる前は、「きっとこの子はトークンの仕組みが理解できないからやめた方がいい」と言っていましたが、この方法でこの子は完全にトークンの仕組みを理解ちゃった訳です。
15分間の教室内での集団行動が1分も持たなかった子は、数か月弱で15分間きちんと座って、みんなと一緒に15分間単位の授業を受け、挙手まで出来るようになりました👏👏👏
スタッフの度肝を抜いて、自称日本人代表🇯🇵BCBAとして晴れ晴れとした気持ちになりました🤩🤩🤩
それでは、また明日👋
あ〜 楽しかった😆