mina’s blog

二児の母。アメリカのユタ州/コロラド州で応用行動分析(ABA)を駆使して国際認定行動分析士(BCBA)、ユタ州認定行動分析士(LBA)としてアメリカをベースに活動中!ユタ大学特殊体育修士号。フロリダ工科大学ABA 大学院コース終了。問題行動児大好き🌱 minafujiwara42@gmail.com 

診断名を書かない理由

このブログは2/1/2019に始めたんですが、皆さんお気付きの通り、ブログ中では私自身の診断名以外の診断名は一切書いていないんです😊

何でかと言う理由はいくつかあるんですが。

勿論、プライバシーの事をかなり気を付けて書いているので、それも大いにありますが。

そして、もう一つ大事な事が。

それは応用行動分析(ABA)では、「診断名」自体はあくまでもその個人のある程度の行動パターンを示すものだけと位置付けているんです。

私が記載している事例の殆どのケースはかなり難度の高い問題行動のあるケースばかりで、診断名も自閉症愛着障害、盲目、強迫性障害注意欠陥多動性障害、外傷性脳障害などなど書ききれないほどの多様な障害名を持った人達です。

ブログに事例を載せる時は、かなり端折って書いています😅

私が認定行動分析士(BCBA)として応用行動分析(ABA)を駆使して分析や療育のプランを立てる時は、その個人を◯◯障害を持った人というふうにはみないんです。

むしろ、現在の出来ることや環境要因をベースにその個人としてみているので、実際診断名はあまり関係ないんです😊

それに、例えば「この子は自閉症だから、こんなに叫ぶのよ」と言う文書は何かこうピンとこないと言うか、ちょっと語弊があるなと違和感があって😅

だって、その子は確かに物凄く「叫ぶ」と言う行動があるかもしれませんが、それは「自閉症」だから、ではなくそこに「叫びたくなる」環境要因がある事と「叫ぶ」以外の方法を学んでいないだけなのかなと。

勿論、それがある特定の障害のパターンではあったりします。

なので、これを読んでくれているこの世界の専門家の方々は、大体「あー、このケースは愛着障害ね」とか「これは自閉症かもね」と言うような「予想」はつくかもしれません😌

勿論、診断名は少し前のブログ(「やっと見つけた自分らしさ」)でも書いたように必要です。

診断名がないと、適切なサービスや補助が受けられなかったりします。

私も「学習障害」の診断名がなかったら、BCBAの試験でも時間や場所の補助が受けられず、一生受からなかったと思います😅

現在私が務める会社でも、自閉症又は注意欠陥多動性障害の診断名のある子のみが受け入れ対象になっています。

前職でも、何かしらの障害名が付いていなければ州の認定が降りず、こちらからサービスを提供することはできない仕組みになっています。

ですが、BCBAとしてはやっぱり一個人を「◯◯障害を持った人」と言う事は後付けでしかないんです😃

英語では、自閉症を持った人と言う表現は良しとはされていないんですよ。

例えば、autistic(自閉症の) child(子供)は、良くない表現で、社会で良しとされているのは child with autismなんです。「人」が先に来てこその診断名なんです。

 

ちょっと真面目な話になってしまいました😅

 

minafujiwara42@gmail.com