mina’s blog

二児の母。アメリカのユタ州/コロラド州で応用行動分析(ABA)を駆使して国際認定行動分析士(BCBA)、ユタ州認定行動分析士(LBA)としてアメリカをベースに活動中!ユタ大学特殊体育修士号。フロリダ工科大学ABA 大学院コース終了。問題行動児大好き🌱 minafujiwara42@gmail.com 

無言で教える

この子は、いつでも真逆の事をしたがるんですよ。

私「行くよ〜!」

子「やだっ!」

 

私「みんなの所に行こ!」

子「やだっ!」

 

私「みんな楽しそうだよ!あっち行こ!」

子「やだっ!」

 

私「これやるよ〜!」

子「やだっ!」

 

私「これなあに?」

子「やだっ!」

毎日こんなやり取りが物凄い沢山あって。

 

どうしたもんかと思っていたんです。

しかも、ある日 その子が全然言う事を聞かないもんで、しかもちょっとずつ遠ざかってるし。

そしたらスタッフ二人の挟み撃ちにあっちゃって。。。

で、その子は超怒り狂って物とか投げてきて。

とっさに今までの事と、この目の前で起きている行動を自分なりに分析してみたんです。

 

でね、私 分かっちゃったんですよ 何でこうなのか✨

それで、

私「ちよっと待って〜!」

って全部止めて、周りにいた人みんなに、

「一回全部止めよ。みんなそれぞれに戻って、一旦その子から離れよー。」

って言ったんです。

その時の周りの顔ったら🤣

「は????」

ですよねー!(爆)

子供が暴れている最中に一旦引くってね。

で、全員離れたところで、

その子の所に私登場✨

私「来る?」

子「やだっ!」私{だよね}

私「あっそ、じゃ!先に行ってるね。」

と言って、その場を去ってみました。

 

案の定、その子は大体20秒くらいかな、したら着いてきました😆

✌️✌️

 

恐らく何が起きていたかと言うと、

1、何かしらの指示が出る。

2、まだ考え中な辺りでまた同じ事を言われる。

3、何か言おうとした辺りでまた同じ事をいわれる。

4、考え中だし、なんて言っていいかよく分からないのでとりあえず「やだ」と言ってみる。

5、更に輪をかけて何か言われる。

この時点で何を指示されていたかすら分からなくなる。

6、ので、「やだっ!」を繰り返す。

と言う悪循環だったのかもしれません。

 

だから、バツっと切ってみました😆

 

その日から

1、指示は一応出す。

2、やだっ!と言われる。

3、「はーい、じゃ 先行ってるね!」など言ってその場を去る。

4、待つ。

5、来たら、「わー!!来てくれたの〜〜!!」と言う。

6、これを繰り返す。

です。

ポイントは、この方法を何度もやる事と、やらなければいけない事を押し付けない事と、

言葉で説明する事を諦めること。

だって、言ったってどうせやんないんだから、だったら言わない方がいい。

言えば言うほど、「一旦拒否」る行動が上手になる😅んですよ!

 

どんな時もいつも一人で少し離れているところにいたその子は、気が付けばもうみんなと一緒にいれるようになっていました。

恐らくその子は常に周りから

「あれやれこれやれ!」

って言われていたんでしょうね。

初めに何かを言われた時に、「一度拒否」をすると言う行動が習慣化していたのでしょう。

何を言われているのか、何を聞かれているのかを理解する前にとりあえず「やだっ!」って言っていたんでしょうね。

 

「この子はこう言う子だから。何でも嫌がる子なの。」

とレッテルを貼られていたんですが、その「レッテル」は周りが無意識に作り上げてしまっていたのかもしれません。

その子は別に一人でいたい訳でも、一々拒否をしたい訳でもなく、ある特定の環境で、そう言う行動になっていた。

人間って喋れる人が大半じゃないですか。

だから「言って聞かせる」方法が大半なんですね。

とってもいい方法だと思うんですよ。それも大事だと思います。

だからこそ、「言ったら聞いてくれる」と言う行動まで持って行ってあげないと、その子は人間社会では生きていけない。

この子の場合の最終目標は、

私「じゃあ、行くよー!」

子「はーい」

です。この段階ではまだ「指示ってそんなに悪じゃないよ」って言うことを教え直してるんですね。

 

「無言で教える」方法って結構効果がありましたって言う一例でした。

 

こちらは今23時40分です。そろそろ寝ます。明後日やっと旦那さん帰って来ます。

よし、奴が帰って来たらとりあえず、子供の歯磨きと保育園の送り迎えはやってもーらお!